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「ねじまき鳥クロニクル」読んだ
ツイッター風の読了報告タイトルにしました。
当地の日本人からオークションで入手したハードカバー3巻。
村上春樹氏の作品を読むのは初めてです。

ちょっと、私にはわかりにくい世界だったんですが。
でも、三日で三巻とも一気に読んじゃったのだから
筋肉痛で動けなかったせいもありますけど

表現とか描写とか、とてもセンスのある文章の連続で。
ベストセラー作家の文章とはこういうものなのかぁと、感服しました。

でも、音楽とか、映画とか、あまりそういうことに興味も関心も知識もない読者にはわけのわからない人名や作品名や知識の記述が延々と続いたりして、想像力がそこでぶつぎりになることが多く、間宮中尉の戦争回想録が出てくるまでは、完読できる自信はありませんでしたが。

結局、アレとかアレとか、あの人はなんだったのだろう、というような。
問題の核心はなんだったのですか、とか。
読者に丸投げしてませんか?

というような。そんな読後感でした。
でも、

面白かった。

でも、
もうちょっとわかりやすい内容の、充実した読後感が欲しかった。

これは、

ファンタジーなのか
ミステリーなのか
純文学なのか
それとも
大衆文学なのか

そんなことに悩みながら読むのは、正しい読み方じゃないと思いますけど。
氏の作品は年を追うごとに評価が高まっているらしく、軽い恋愛モノだけでなく社会派の小説もあるとかで、興味がわいてきました。

英訳された氏の作品はうちみたいなド田舎の図書館にもあるんですよ。
読んでみようかなぁ。
日本語で書かれたものをわざわざ英語で読むのもタルいんですけど。

この頃、英語を読むスピードが恐ろしく後退しています。
児童文学も読むのがつらくなってきました。
老化が進んでいるのかもしれません。
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読書感想 月桃夜 他
日本に帰ったら日本の本をたくさん読むんだ~と意気込んでの帰省だったのですが……。

豪雪で外出ができずにいるうちに、図書館は年末年始休暇に。
歩いていける距離にあったブックオフは、現金オンリーで、大量に買い込むことは難しく。

それでも、年始に図書館が開いてから、10冊借りてきて、五日のうちにどうにか六冊ほど一気読みしました。
その中でも必須の日ファン受賞作。
『月桃夜』『天使の歩廊』『僕僕先生』

以下、ネタバレあり





続きを表示する
読書感想 「風濤」 井上靖著 新潮社
実家に残っていた小説をできるだけ持ち帰ったのですが、そのひとつ。
若いころは井上靖氏の西域小説に夢中でした。
この『風濤』は井上氏の西域小説の締めくくりといわれ、完成度の高さとか評価が高いのですが。

時は西暦1259年、場所は高麗王国(現在の韓国・北朝鮮)
長年、蒙古に抵抗してきた高麗王国はついにその膝を折り、太子は長年の戦で荒廃した国土を通って元のフビライに謁見するための旅に出るところから話が始まります。

一部は高麗王、玄宗とその宰相の李蔵用、二部は玄宗の子、忠烈王とその宰相、金方慶の二代にわたって、高麗王国が二度にわたる元の日本侵攻(元寇)のために搾取に喘ぎ、苦しんだかということが延々と……。

元寇に関しては、日本は風濤の向こうにあって頑強に元への臣従を拒むという態度が使節の報告を通して語られるだけで、時の幕府や朝廷の方針や態度はおぼろげにしか描かれておらず、ひたすら日本出兵のための費用、食料、軍馬、造船、兵の供出のために身ぐるみはがされていく高麗王国の貧困と困難と難渋が語られていくという……。

玄宗は晩年、ストレスのあまり失語症になったり。
忠烈王は元の公主を后にもらったり、蒙古の風俗を取り入れたりして生き残りを図ろうしたり。

蒙・漢・麗のそれぞれの民族性とか、対立とかもすごく淡々と描かれていて興味深いです。
今、北朝鮮になっているところは、蒙古・元帝国の直轄地にもなっていたんですね。
そういう意味で半島を捉えると、朝鮮・韓民族としてはどうなのでしょう。
蒙古や満州、突厥といった北方民族などとかなり混血が進んでいたのではないかと思われ、大陸の付け根あたりの半島人は、南韓とはまた違う気質とかを持ち合わせているのかもしれません。

ちなみに、外務省の注意事項に、モンゴルを旅するアジア人は中国人と間違えられて暴行を受ける可能性があることを示唆したりしていますが、この何世紀も続く対立の根はかなり深いのでしょうね。

こういった闘争や忍従に耐える必要のなかった日本とは、なんと幸福な国だったのかと……。
だからバランスをとるために天災に見舞われやすい条件に囲まれてしまったのでしょうか。

絶え間ない戦争といつくるかわからない天災。
どっちを選べと言われたら……天災国家でしょうか。
今回の津波も、原発さえなければもっと迅速に被災地への救助が行われたのではと思わずにいられません。

小説はぎりぎり小説です。
人物描写や心理描写、情景描写はできるだけ簡潔に押さえられ、禁欲的なまでに抑制された文章のなかからそれぞれの人物像が確固とした存在として浮き彫りになっています。
史実を追いながら、その奥にあるものを、ひたすら俯瞰的に見て、描いていく。
各所に挿入されている高麗と元、日本への書簡は漢文をそのままカタカナに書き下したので、音読しないと意味がわからなくなったりします。

難解な小説なのですが、高麗がどのように生き延びるのか、あるいは力尽きて滅ぶのか、先が気になって少しずつでも読み進めたくなります。

これからこのような形態の小説は顕れないのではと思うと、昭和のひとつの金字塔的小説だと思います。
ラス・マンチャス通信 読んだ
日ファンの大賞作品をできるだけ読もうと限られた細切れの時間を使って読書……

って、

一気に読んでしまいました(汗)
ま、腸感冒したみたいで、仕事を休んだので、大豆を煎りながら。

すごいなぁ

新人なのかぁ

こういうファンタジーもアリなのか。

いやもう、不幸で不条理で救いのない世界を、ただ淡々と生きることの難しさ。
あらゆることにオブラートをかけて、真実は読者の想像にお任せ。
最後まで読んで、ただ唸ってしまいました。
書評に主人公の「地獄めぐり」ってあったけど、ほんとにそう。

サダム・フセインが処刑されるときに「地獄に落ちろ」と言われて「ここが地獄ではないのか」と言い返したって伝説があるけど。
そんなことをちょっと思い出した。

文庫本にもならず絶版になってしまうってアマゾンの書評に書いてあったけど、惜しいことだ。
中古でも買って帰ろうかなと思った。
この独特の世界観とかキャラの造形ぶりに、平山瑞穂氏のファンになりそう。

それにしても、日ファンのマニアでシュールなファンタジー世界が好きだ。
来年も思いっきりマニアな作品を書いて出すぞ~~~。
「名もなき毒」宮部みゆき著
帰省してたとき、母の本棚にあったのを、何気に持ち帰って、放置していたんだけど。

面白かった。
あんまり、ミステリとか推理とか犯罪モノは読まないのですが。
489ページを一気に読んでしまいました。

「名もなき毒」宮部みゆき著

やはり秀作・良作・逸品を読まねばなぁ。
やはりさ、人間とひとの生き様を書いてこその「小説」だと思うよ。

この宮部氏という作家さまは、いろいろなジャンルを書いて、どれも売れているという話ですが。

他の作品も読んでみたいなぁと思いました。
おすすめがあれば教えてください~。
「こころ」夏目漱石著 再読
二十ン年ぶりに読み返しました。

若いときに読んだ古典や名作などは、年をとってから読むと別の感慨や感想があるということですが。

この「こころ」は……いまになって読むと、。

なんか腐の香りがする

私→先生、先生→K、K→先生とか。

ま、それはこっちに置いておいて。

明治大正文学は仮名遣いが古くて読みににくいという印象がありますが「こころ」は二十年前もいまもさらさら読めるお話です。
夏目漱石氏の著作は他にもいろいろ読んだはずですが、読了して内容もきっちり覚えているのは「こころ」だけ。

内容が衝撃的だったというのもあるかもです。
私はなんかこういう悲劇的な、罪の意識とか、倫理的に苛まれるお話が好きなようで。
人間の業とか、救いのなさを描いた小説ほど引き込まれてしまいます。

遠藤周作氏の「海と毒薬」「沈黙」「私が棄てた女」なども、いつまでも忘れられない著作です。

最近はライトで面白ければいいという小説が流行って、昭和世代には物足りない感じがしますが、流行は巡るものですし、厭世的な小説もまたそのうち需要があるかもしれないですね。

「こころ」は明治人の書いた大正時代の小説といっても、そこに描かれた人間像はその時代の価値観の中に生きながらも、どの時代でも共感できる普遍的な「業」を抱えていることを思い出させてくれるのではないかと。

だから名作と呼ばれるんでしょうね。

小説書きになって再読して思うのは、この「こころ」の本題と真骨頂は後半の「先生の手紙」にあって、前半の「私」と「先生」の交流や「私」の家庭事情など、現代の小説感では「本題まで長すぎる」「物語が動かない」「だるい」「冗長」「必要ない」とか切られちゃうんでしょうね。

でも、「先生」の生き方や苦悩というのが、この「私」と「先生」との世代間落差や、明治から大正へ移り変わるときの生活観、時代観を反映させた上で成り立っているわけなので、この前半をなくしちゃうと単なる「先生」の告白暴露になってしまって、小説世界としては薄いものになってしまう。

まあ、私が公募のために書いているのはエンタメが主なんで、名作を書いているわけではなく。
やはり冒頭や前半を、世界観を語るためだけに費やしているようでは、いつまでもプロにはなれないことはわかっているんですが。

それにしても、Kはなんで自殺したんだろうなぁ。
失恋したから、というよりも、唯一信じていた親友に裏切られた、ということのほうが、深い気がする。
だから先生も生涯自分を責め続けたわけなんだろう。

女性にふられたからでなく、親友に裏切られたということが、Kを深く傷つけたのだとしたら。
Kが精神的にどちらにより依存していたか、というのは自明なわけです。
なんて。

そんなところに腐とか漂っているかなー(苦笑)
フロンティア文学賞受賞作「ワナビー」読んだ
第二回 野性時代フロンティア文学賞 受賞作品

ワナビー 日野草著

アマゾンの紹介文より
ネットの動画配信サービス「イリンクス」で人気を博した「枯神」。容姿も性格も平凡な28歳の男が、ひょんなことから一躍アイドルに。そこから姿を消した枯神が、自身のブログで今までの出来事を暴露し始めた!


感想

とても読みやすかったし、面白かった。
オチもどんでん返しが効いていて、さくさく読んでいたのに、ラストでざっくりやられましたという読後感。
けっこう痛かった。

ネット社会やマスメディアが嘘の塊だというのは、なんとなくわかっているけど。
それを軽くサクサク描いていくのは、筆力あるからできるんだろうなぁ。

主人公がとことん平凡な青年で、いじめられ体質で、それがネット動画のスターに押し上げられていく過程やその心理は、わくわくどきどき読めた。

受賞者はすでに他社でプロデビューしているとかで、読ませる力量に納得。
こっちのジャンルデビューが本命らしく、PNも変えてある。

テーマとか人間関係とか人物描写とかぎりぎり軽くしてあって、それが小説の味になっているわけだけど。
弟とその婚約者の存在感がイマイチ薄かった。
個人的な好みとしては、もう少し重めだと良かったかなー。
でもそれじゃ時代に受けないのだろうし、あまり詰め込みすぎたりゲームに複雑性を持たせたり、人間を掘り下げても、逃げる読者もいるかもしれない。

ここにもラノベ的な文芸の波が押し寄せているのだな。

なろうでは「掲示板小説」がなかなか人気だし。
「ブログ暴露小説」とか、いろいろジャンルが増えそうな。

ただなぁ。

タイトルが……。
内容と合ってないし。

応募時のオリジナルタイトル「枯神のイリンクス」がどうしていけなかったのかわからない。
こちらのほうがいかにも謎めいていて、面白そう。
一次通過者の乗っている雑誌でこのタイトルを見たとき、どんな話だろう、と思った130を超える作品の中のひとつだった。


「ダブ(エ)ストン街道」読んだ
第八回メフィスト賞受賞作ということで。
著者は浅暮三文氏。

メフィスト賞はミステリの登竜門ということですが、本作はどちらかというとファンタジー。
ミステリーの要素はあるような、ないような。

あらすじ。

夢遊病で行方不明になった彼女タニヤを捜して、誰も帰って来たことのない、どこにあるのかわからないダブ(エ)ストンという場所をもとめ、迷い込んだ日本人考古学のケン。
そこに住む人はみな、自分の目的地がどこにあるのかわからず、ひたすら迷い続けて、一生抜け出すことはできないという。


ストーリーそれ自体には山もなく、谷もない。
主人公と出会う人も、主人公の道連れになる郵便配達員も、主人公とすれ違う人も、主人公に出会わないひとも、みんなみんなダブ(エ)ストン街道をさ迷っている。

その、さ迷い続ける人々が、丁寧に描かれている。

そして、主人公はさまざまな経験と困難と瀕死の病気を乗り越えて、それでも彼女タニヤの消息を尋ね続ける。

理不尽で、不条理で、意味不明な、閉ざされた沈黙の世界「ダブ(エ)ストン」

だけど。

私的には非常にツボでした。

ひたすらさ迷う王様の一行
誰が見ても恥ずかしい白馬の騎士
仲間が行き倒れてもひたすら走り続ける駅伝チーム
船長が見つからない幽霊船
アマゾンに帰りたい半漁人
王様をストーキングする人食い熊
ひたすら行進を続けるマーチングバンド

不吉な謎の赤い影の正体とは(←ミステリって、このへんと、ただひとりダブエストンから帰還した探検家の記録くらいかな)

出てくるキャラ全部が主人公とからむわけではないのですが、それぞれの軌跡と行動が、縦糸横糸に紡がれてゆき、間接的にかかわりあって、ドミノ倒しのように物語が織り上げられてゆく感じです。

好き嫌いは分かれるかもしれないけど、米華的には一押しでした。

読後感は「行き先を決めない旅に出たくなる」こと請け合い。
8月までの読書
去年からこちら、日本から持ち帰った書籍や、電子書籍などで日本語の本を読む機会が増えました。
資料は必要なところしか読まないので、読書歴に入れていいものか。
ので、資料については読了したものしか入れてません。

感想を書く暇もないのですが、読みっぱなしで何を読んだかわからない、というものもったいので、覚書に。

1月~4月
日本の面影/小泉八雲
小泉八雲集
虐殺器官/伊藤計劃(SF小説)
イラン人は面白すぎる!/エマミ・シュン・サラミ
てのひら/谷津矢車(歴史小説 幕末長州)
ゲルマニウムの夜/花村萬月(純文学)
The Great King/Christian Cameron(歴史小説 ギリシア・ペルシア戦争)

6~7月
Cyropaedeia/Xenopohon(歴史小説)
アナバシス-敵中横断6000km-/クセノフォン(歴史史料) 
東京異聞/小野不由美(伝奇小説)

8月
・虹の少年たち/アンドレア・ヒラタ
 黄金の少年時代よ、永遠なれ!って感じの。

・古代ローマの24時間/アルベルト・アンジェラ
 「鷹の王~ペルシアンナイト物語」の資料に。
 読み物としても、メトロポリタンの庶民たちの生活描写は面白かった。

・南都あやかし帖~君よ知るやファールスの地~/仲町六絵(歴史ファンタジー)
 中世日本に実在した日波ハーフの商人と、その妻となる日本人女性とのファンタジック仕立てな物語
 とても面白かった。続刊を待つ

・からくり同心景/谷津矢車(SF時代劇)
 新米同心とイケメンロボ同心の大江戸ハチャメチャ活劇
 面白かった。シリーズ化とコミカライズもしくはアニメ化を願う

・拝み屋怪談・逆さ稲荷/郷内心瞳(ホラー)
  読了後に寝たらめっちゃ怖い夢を見た

・濹東忌憚/永井荷風(純文学)
「鴻雁は空を行く字列をつくっておのれを護ることに努めているが、鶯は幽谷を出でて喬木に移らんとする時、郡もをなさず列もつくらない。然も猶鴻雁は猟者の砲火を逃るることができないではないか。結社は必ずしも身を守る道とは言えない」

・山月記/中島敦(純文学)
 勉強しすぎて虎になってしまった書士の話・中華伝奇

上半期は長編を三作脱稿させる必要から、資料を読むのに忙しかったようで、あまり読書をしてません。
8月頭に三作目を脱稿、半ばで二作目の著者校(一回目)を送ったので、今月は怒涛のように読みました。
資料ってのは普段から少しずつ読むものですけども

このごろは読んだり学んだりしたことをすぐに忘れてしまいます。
忘れないように、読んだらすぐにメモしておくべきでしょうね。

資料の読み込みだけではなく、古典、純文学、歴史、ファンタジー、SF、社会小説、ライト文芸と、月に一作品ずつは、まんべんなく読みたいものです。
9月前半の読書
・行人/夏目漱石(純文学)
「親しむ:和しておさまるべき特性をどこか相互に分担して前へ進める関係」

・送り人の娘/廣嶋玲子(和風ファンタジー:児童書)
 黄泉とのかかわりということで、空色勾玉を連想させるけど、世界観や死生観は独特
 主人公少女が妖狼に守られて、というので「!異種恋愛譚!」と期待したら狼さん女性で違った(汗;
 神聖だった存在や風習が、時代が下るにつれて忌まれる、ってのはなんとも悲しい。

・鬼龍/今野敏(現代伝奇)
 野性時代に連載していた「狐憑」(てタイトルだったかな. (。´・ω・)? が面白かったので、シリーズの最初らしい作品を見つけて読んでみた。主人公の名前が少し違っていたけど、同一人物と思われ。期待していたのとちょっと違う方向性だったけど、面白かった。次作品から富野刑事が出てくるのかな___φ( ̄^ ̄ )メモメモ.
鬼龍衆の必殺技はカメハメ波、という視覚イメージが定着してしまった(汗;

・藤原定家の熊野御幸/神坂次郎(日本史)
  熊野をまた歩きたくなりました。
 アマゾンの内容紹介
「中世の人々の信仰を集めた熊野詣は、苦しい道を辿れば辿るほど来世の利益が約束されるという困難な旅であった。建仁元年、後鳥羽院に同行を命じられた藤原定家は、先駆けとしてゆく先先の儀式や食事、宿舎の世話をする役目だった。のんびり歌を作る暇もない中で、時には寝過ごして慌てることもあったが任務をまっとうした。不平不満を漏らす同行記録からは定家の人間的側面がよく見える。熊野を熟知した著者ならではの定家考」

・馬妖記 岡本綺堂(伝奇)
 よくわからない怪異がよくわからないまま終わったが、その騒ぎの中で起きた愛憎の一件をさらっと。

・A thousand years of good prayers/Yiyun Li(純文学?)邦題:千年の祈り・李翊雲
 文化革命から今日までを見つめてきた著者による、現代中国の一般人の人生の短編集。
 「Persimmons」(柿家、柿一族、柿村の人々?)が、読後いつまでも尾を引いた。
 極悪な大量殺人者として処刑されたラオ・ダーが、村の人々にとっては英雄だった、その隠された理由。
 「A thousand years of good prayers」の根本テーマになっている「修百世可同舟」という諺。
 誰かと誰かがめぐり合って、一時でも運命をともにするまでに、長い長い時間がかかっている。
 深く考えさせられる。
 最後に、シー父さんが心置きなく家族の悩みや過去の秘密を母国語で吐き出せた相手が、互いの言葉をまったく理解しないイラン人移民のおばあさんだった、というのがそこはかなとない政治的配慮を感じる。
 同じ言葉で話せる相手とはわかりあえないのに、見知らぬ異国人だと、通じ合うものがある。シー父さんとイラン人のおばあさんは、歴史を振り返れば、互いに似たような人生を歩んできたのだろうなぁ、と読者には推察できる。
9月後半の読書日記
・幽落町おばけ駄菓子屋 (角川ホラー文庫)/蒼月海里
 ひたすら癒し系。ホラー文庫だけど、ホラーではない。ハートフルなアヤカシ小説。

・怪ほどき屋 (角川ホラー文庫)/南澤径
 非常に面白かった。続きが気になる。キャラが立っている、とはこのことなんですね。
 怖いのは鬼や悪魔よりも、人のエゴや闇だったりする、というオチも好きです。

・時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ジョセフィン・テイ (著), 小泉 喜美子 (翻訳)
 めちゃくちゃ面白かった。50年前の翻訳と思えない読みやすさ。
   アマゾン紹介文
<英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか? 退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。安楽椅子探偵ならぬベッド探偵登場。探偵小説史上に燦然と輝く歴史ミステリ不朽の名作。>

・鎌倉香房メモリーズ(日常ミステリ)/阿部 暁子
 鎌倉が舞台で香りがガジェットの青春ミステリー。
 人の感情が匂いで感知できる少女と、毒舌イケメン和服男子が日常ミステリーを解いていく、というお話。
 初々しくてよかった。集英社オレンジ文庫というのは、コバルト系の青春小説家かと思ったが、ライト文芸らしい。

・柳生剣法帖 ふたり十兵衛(時代劇・江戸)/谷津矢車
 谷津さんがまたやってくれました ┐(-。ー;)┌。びっくり箱ジェットコースター剣客エンタメ小説。
 この時代に、そんなガジェットが、いや、不可能じゃないし、あってもいいんだけど。
 好きな人間には堪えられない展開。
 著者の時代と剣術とテクノロジーと石ノ森章太郎氏に対する思い入れが伝わってきます。
 時代劇も、こんなのが増えると楽しいですね。

・女侠伝(伝奇)/岡本綺堂
 中国の怪奇な民間伝承を日本人が語る短編



9月の読書は11冊

オットのミニタブを独占使用できることになり、電子書籍で手に入りやすく、お値段も文庫本価格の、そして表紙が美しいのでキンドルの白黒画面ではちょっともったいない、いわゆる、ライト文芸というジャンルを中心に読んでみました。
ただ、どれもシリーズで三巻以上は出ているので、揃えようと思うと財布がきついです(><)

妖怪系ファンタジーとかゆるホラーも書けるようになりたいものです。
つか、昔は神様系ばかり書いていたのですがね……
10月前半の読書
今月は、角川さんの電子書籍が半額セールだったので、前から読みたかったタイトルをいくつかまとめ買い。

・言霊 大伴家持伝(歴史)/篠崎紘一
 万葉集の成立と国書として認知されるまでの政争の日々。
 万葉集に、そんな試練の歴史があったとは。大変だったんです。
 内容は面白かったけど、教科書を読んでいるみたいで、なかなか進まなかった。

・悪魔交渉人 ファウスト機関(ホラーファンタジー)/栗原ちひろ
 いまどき癒し系ゆるほわ・あやかし系の全盛の中では、ちょと異色のハードボイルドオカルト文芸
 それでもキャラ小説なのか、悪魔のノリが軽い。

・狗神(伝奇ホラー)/坂東 眞砂子
 普通に愛憎どろどろ怖い系のホラーなのだが、狗神と闇の獣が、なんか可愛かった。

・怪ほどき屋 2巻、3巻 (角川ホラー文庫)/南澤径
 明朗快活腹黒キャラの奈(にのまえ)の謎が明らかになってゆく。
 主役の多賀宮の頑固なまでのへタレっぷりがブレなくていい。
 一気読み。続きが読みたい。

・帝国の娘(架空歴史・ファンタジー)/須賀しのぶ
 角川の装丁の重厚さに、同名の海外ファンタジーと間違えて購入したコバルト文庫作品。
 が、面白かった。上下巻一気読み。
 重厚な少女小説というか。コバルトらしい胸キュンや、思わずうるっとなったりときめいたり。
 何よりすごいのは視点移動のスムーズさ。
 まったくひっかかることなく、それぞれのキャラ心情に添いながら、同時に物語を俯瞰的にも見ることができた。
 歴史物も出している。気になる作家さん。他の作品も読みたくなる。

・ヒカルの碁(1~5巻)
 リア友さんに借りた。ものすごく面白かった。続きが読みたい

・遺跡発掘師は笑わない(1)
 ネタ的には好物なのだけど、物語りも壮大で面白かったけど。
 文体が合わない。視点移動で読者の視点もブレて、イラっとくる。
 でも、次巻が出雲ネタなので買ってしまった。
 読まねばならぬ。ネタ的には好きなので、がんばる。

・ジョーカー・ゲーム(スパイ・ミステリー)/柳広司
 映画化もされている。面白い。面白い。面白い。最終巻も読みたい。
10月後半の読書
日本残酷物語―貧しき人々のむれ―/平凡社
中世から昭和初期まで、社会の下層で生きた人々の想像を絶する貧困と搾取。
<アマゾン解説:日常的な飢え、虐げられる女や老人、掠奪やもの乞いの生涯、山や海辺の窮民…。かつての日本のありふれた光景の記録を集めた「残酷」な物語。長く貧しさの底を生き継いできた人々の様々な肖像>
残酷というより、悲惨というか暗黒というか……ホンの戦前まで、人権とか人道なんて観念の存在しない世界が、どん底を這い回ってそれでも生きることを、それが悲惨と知らずに疑問に思わない時代があったんだなぁ。日本にも。昔は良かったなんて口が裂けてもいえない。
もしかしたら、私たちが知らないだけで、今でもあまり変わってないのかもしれない。

曾呂利!(歴史小説)/谷津矢車著
太平の世が訪れた! それも避けられない時代の変化。
誰が獅子身中の虫なのか。口先ひとつで国家転覆が可能なのか。心理ミステリーみたいな。
それぞれの視点を移り変わりながら、だんだん歴史の裏側に潜む核心に近づいていく手法は楽しいかも。

乙嫁語り1~3巻(漫画)/森薫著
19世紀の中央アジアの人々の生活風景。
中央アジアから中東の小説を書いているので、中央アジアの遊牧民の生活が描かれているというこの作品をずっと読みたかったんです。
とても面白かった。続きも読みたいです。

Gold Boy, Emerald Girl(純文学)/リー・イーユン
現代中国の社会とか人間関係とか、重苦しくて面倒くさくて、読むほどに欝になる、リー・イーユンの短編集。
ひとりひとりの人生のひとコマや一連のエピソードを、容赦なく鋭く切り出していく。
中国人の価値観とか、社会観とか、ものの考え方とか、何かこう、理解を超えた部分があって、中国人同士でもわかりあえないんだからなぁ、と思ってしまう。
救いのないのもあれば、そこはかとない希望を残したのもあり。
ただ伝わってくるのは、生きづらい、息の詰まるような祖国に寄せる、著者の深い慕情と絶えることのない郷愁。

月後半は、冊数が少ないようですが、日本残酷物語が560ページもあったので、量的には読んでるのではないかと。

それから「ヘロドトス・歴史」松平千秋訳/上中下巻」を三年がかりで読了。
毎朝、個室で数ページというペースで読んでいたので、時間がかかりました。
有名な部分や、興味のあるエピソードだけを拾い読みしたのちに、通しで読むというやり方です。
資料として読んでいたので、仕方ないですけど。

11月の読書
今月はひと月で長編を一本書いてしまおう、ということで。
あまり読めなかったです。

奇蹟の正倉院宝物 シルクロードの終着駅 (角川選書) 米田 雄介



風花(歴史ファンタジー・短編)たびー著
鎌足の長子・定慧を主人公にした歴史ファンタジー
「小説家になろう」で活動中のたびーさんが出された電子書籍
奈良時代のそれもマイナーな人物に焦点を当てた作品はなかなか見つかりません。
どうにもならない歴史の流れに翻弄される親子が切なく描かれていました。
呼びかけや呼称に違和感を感じましたが、この時代についてはあまりよくわかってないことも多いので、気にしないことに。
語り手が、国から国へ、人から人へ、世代を超えて受け継がれてゆく器物であることは、これだけ範囲が広く、時間軸の長い物語を短編にまとめるのに大変効果的でありました。
ただ、予備知識のない読者にはちょっとわかりにくいかも。
12月の読書
青蛙堂鬼談(伝記) 岡崎綺堂

世にも奇妙な物語短編集。妖しい世界観が、実は身近に……


海の底(冒険?)有川浩

ある日突然、横須賀に上陸した海老(レガリス)の大群。手当たりに次第に人間を食べ散らかし、退治することも撃退することもできずに何日も過ぎてゆく。
海自の潜水艦に閉じ込められた二人の隊員と子供たちのグループの人間模様と、陸で進行してゆく警察・機動隊・自衛隊のレガリス掃討作戦。
手に汗握る展開。自衛隊を投入するために警察が払わなくてはならなかった犠牲が重すぎる。

颶風の王(純文学)川崎秋子



アマゾンの紹介文より
力が及ばぬ厳しい自然の中で馬が、人が、懸命に生きている―。明治の世。捨造は東北から新天地・北海道へ向かっていた。道中、捨造は童女のように生きる母からもらった紙切れを開く。それはいつもの、幼子が書いたようなものではなかった。雪崩で馬と遭難しながらも、その馬を食べて生き延び、腹の中の捨造の命を守りきった、母の壮絶な人生の記録だった。北海道の大地で羊を飼い、乳牛を育てながら小説を書き続ける、新人・河崎秋子が圧倒的なスケールでおくる三浦綾子文学賞受賞作。

倫敦塔(随筆)夏目漱石
 夏目漱石が英国留学中にロンドン塔を訪れた時の印象をつづったエッセイ。
 面白かった。こういう文体でも書いていたんですね。夏目センセイ

今月は、英語の本を読みませんでした。怠慢

それではみなさま、よいお年を
1月の読書
「悪名残すとも」吉川永青著(歴史)

戦国きっての美男子・勇将、そして主君大内義隆を討ち、厳島で毛利に敗れ主家大内を滅亡に導いた下剋上の雄、陶晴賢(すえ はるかた)の生涯を描いた力作

与えられた場で、与えられた生きざましか貫けなかった、だけど一切の妥協をせずに生き抜いた・陶隆房(晴賢)のオトコマエぶりをしっかり描き切っていただきました。

「蟹工船」小林多喜二著(純文学)

概要・アマゾンより引用
海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策"の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面を抉る「蟹工船」。近代的軍需工場の計画的な争議を、地下生活者としての体験を通して描いた「党生活者」。29歳の若さで虐殺された著者の、日本プロレタリア文学

文明の発祥依頼、どの時代でもどの国でも、労働者の権利とか人権は存在しなかったとはいえ。
こんな世界がほんの百年と少し前にまだ日本でもあったこと、今でも世界のどこかでは続いていることに暗澹とした気分になる。

1月は、プライベートでも商業でもばたばたしていて、読めませんでしたねぇ。
もう8月!!Σ(・ω・ノ)ノ!
先月末に書きおろしを脱稿し送信、ボレーで改稿指示が返されたので、半分は書き直し的な改稿版を仕上げて送信……なんだか毎日座ったきりで、腰によくないですよね。
天気も悪いので、サイクリングも散歩もしないで思い出したようにスピンバイクを二分くらい漕いでおしまい。

老化一直線ですね。

合間に読んだ読書もつけるのを忘れたので、積読本を見上げてどれを読んだっけ(。´・ω・)?

いけないいけない。

ちょっと思い出してみよう。

5月から7月までの読書(新しい順に)

<残穢><鬼談百景> 小野不由美氏のホラー

<三人孫市> 歴史エンタメ 信長も秀吉も恐れた、雑賀の鉄砲傭兵隊。孫市は実は三人いた!

<からくさ図書館来客簿・第四集、第五集> 現代ファンタジー 冥府の役人、小野篁に導かれ、京都千二百年の歴史が、優しい物語に編み込まれて、京都に行きたくなる。

<図書館ドラゴンは火を吹かない> 投稿サイト、「小説家になろう」から選ばれた、童話風ファンタジー。言葉遣いが美しい。

<村上海賊の娘・下> 歴史エンタメ いやもう面白かった。 七五三兵衛がめっちゃかっこいい。

<仮面病棟> 病院サスペンス リーダビリティは秀逸。

<劉邦の宦官> 歴史小説 劉邦というより、恵帝の宦官だったかな。
 父親に捨てられ、母親の残虐性に心を壊された恵帝が可哀想だった(ノД`)・゜・。
 見事に誰ひとり幸せになれなかった前漢帝国の面々…

<いつかの人質> 心理サスペンス 情け容赦がない・・・

<蒼穹の昴 1> 歴史 清朝末期を生きた二人の青年 続きを…プリーズ

<最後の晩御飯 1,2> 現代お料理ファンタジー お料理と幽霊ジャンルのベストセラー。

<イティハーサ> 漫画 SFファンタジー 水樹和佳先生の珠玉古典。キンドルで限定セールしていたのを全巻ゲット。
            やっぱり名作だった。

<ふたり女房 京都鷹ヶ峰御楽園日録> 江戸時代小説 澤田瞳子氏の新刊。ちょうど薬膳関係の新作を書いていたので、お勉強に…

<僕僕先生> 中華ファンタジー

<虫めづる姫君~堤中納言物語> 光文社古典新訳 古典

<幼年期の終わり> SF アーサー・C・クラーク

<影の館> 古典JUNEのKINDLE文庫が出ていると聞いて……(;^ω^)懐かしかった…

<紅霞後宮物語 1,2巻> 「小説家になろう」から書籍化。めちゃくちゃ面白かった。

<百万年の船 1,2,3> SFファンタジー 不死人たちの時空の旅

3カ月で24冊 ひと月平均八冊。なかなか飛ばしている気がします(  ̄ - ̄)

あとは、資料に「聊斎志異 上下巻」、「山海経」とか、「神仙伝」、「捜神記」、「魂のありか<中国古代の霊魂観>」、
中公新書の「科挙」「宦官」は再読。
「日本霊異記」上中巻、「家庭漢方」、「暮らしの薬膳」などなど。

小豆のゆで汁が膀胱炎に効くというのは、本当でした。 >家庭漢方。

さて、時代ファンタジー脳から脱出して、現代NZに戻ってこなければ。
8月の読書
<疾風ガール> 誉田哲也著 担当さん推しの音楽ガジェット青春小説。天才は天災……

<Avenger's Angel [Lost Angels #1]> Heather Killough-Walden
アメリカ的厨二ハーレクイン小説というか。
伴侶を求めて2000年の間地球を彷徨っていた四大天使のひと柱、ウリエルがようやく運命の女性を見つけたその時。
ウリエルはヴァンパイアになってしまった・・・
恋愛サスペンスと思いきや、ハードボイルドファンタジーでした。

<ガール・ミーツ・ガール> 誉田哲也著 青春小説 疾風ガールの続編。夏美はゆくよどこまでも

<横浜1964> 歴史ミステリ。
戦後の日本。白人の顔をした日本人の刑事と、日系三世のアメリカ軍人が、日本の法で裁けないシリアルキラーを追い詰めてゆく。
名言・本文より以下引用
"やらねばならないことをやる。個人的な不利益があろうとも、障害や危険や圧力があろうとも。それが人間倫理の基本なのだ。"

<書記バートルビー> 純文学 すみませんよくわかりませんでした

<ホスローとシーリーン> ペルシア古典恋愛小説 
ペルシア文学って、たいがい男が傲慢だし、女性がめっちゃ強気。
延々とどうでもいい痴話喧嘩が続くのが苦痛だけど……

<もろこし銀侠伝> 秋梨惟喬 中華伝記ミステリーファンタジー
中華のトリビアたっぷりの伝記小説。知っているあのキャラも、知らなかったこのキャラも。
探してみたら本当にいたかもしれない。

<世界から猫が消えたなら> 純文学かな 川村元気著
猫には、自分のいる世界と、自分とかかわりのない世界の二通りしかない、というのが印象に残った。

<エルサレムから来た悪魔 上下> 歴史ミステリ アリアナ・フランクリン著
死体検視官の女医アデリア、1171年のイングランドで八方塞がりな状況で、連続殺人事件の犯人捜し。
面白かった。
ただ、邦題に関しては「エルサレムから戻ってきた悪魔」が正しいのではないだろうかと
(。´・ω・)?

<あやかしとおばんざい・ふたごの京都妖怪ごはん日記> 現代ファンタジー 仲町六絵著
京都と金沢料理の飯テロ+泉鏡花+妖怪
次はどの妖怪の、どんな思い出話と新しい物語が紡がれていくのか。
同著者によるからくさ図書館と同じ世界観

<蒼穹の昴 2> 歴史フィクション 浅田次郎著
取材旅行から帰宅したら、日本から荷物が届いていました。
待ちに待った蒼穹の昴、続きにダイブヽ(^。^)ノ

キンドルアンリミテッドで、懐かしい漫画も読み始め
「とんで埼玉」「もののけ草子」

そしてジュネ古典「影の館・邂逅の章」がキンドルしていたのでこちらも(*^ω^)・・・
9月の読書日記
<蒼穹の昴 3、4> 歴史フィクション 浅田次郎
清朝末期に、動乱の時代を生きた人々の群像小説。
これ読んだだけで生まれてきて良かった、生きてきて良かったと思える名作。
続編も読みたい。

<願いをかなえるゾウ 1,2,3>
頭が象の神様ガネーシャが活躍する小説家と思ったら、ガネーシャが活躍する啓発本だった。
一巻、二巻は楽しめたが、三巻はもう斜め読み通り越して横読み。かなりすっ飛ばして読んだ感じ。

後学のため、中華後宮もののTLを二冊。やはり砂吐き系の恋愛ものは体質に合わない。

<夜伽の国の月光姫> 青野海鳥著
なろう発のコメディ。
ギャグとかコメディというのは絶妙なバランスのうえに成り立つものなのだなと実感。
それを完結まで持続させることはよほどのセンスと才能がいるんじゃないかと思いました。

<夜叉が池> 泉鏡花著 純文学・幻想
竜神との約束を忘れた村に襲いかかる災厄。

<紅玉は始まりにして終わり> ケルスティン・ギア著 ジュヴナイルSFファンタジー
三部作の一作目。タイムトラベラーの一族に生まれたグウェンドリンの冒険と恋愛。
続きが気になる。

<李世民> 小前亮著 歴史 664頁
隋から唐へ移り変わる群雄割拠の英雄群像
濃くて面白かった。

小前氏の太宗シリーズ(勝手に命名)を追うと以下の順番でいいのかしら(。´・ω・)?
始皇帝の永遠→李世民(隋唐)→趙匡胤(宋)→朱元璋(明)→李厳と李自成(明末)

<中原の覇者 胡天の玲麟> BL 中華ファンタジー 橘かおる
中華ものをぐぐっていたら見つけたので(;^ω^)
面白かった。受けがオトコマエで。
すれちがいとか誤解の盛り上げが苦しかった気もするけど……

<黄昏古書店の家政婦さん> 恋愛 南潔 
昭和ファンタジー。あの時代を知らない世代に、この男女間の距離とか温度差とか、わかるんかな。

<唐草物語> エッセイ
内容も東西の古典を自在に行き来していて興味深く、昭和の文体なのだけど、さくさくと読みやすくそれでいて上品で、おかしみのなる文章がとても素敵でした。


む、今月は英語の本を読みませんでした(反省)といいますか。読んではいるんですが、読了できませんでした。
それから、JUNE古典・影の館の三作目もキンドルで出てましたので、おいしくいただきました。25年(30年?)越しの再会です。
こういうお話だったんですね。ヽ(≧∀≦)ノ
11月の読書日記
今月は読んだらすぐにメモしておこう、ということで、ちょっと感想文が長めです。

<戊辰繚乱> 天野純希著 歴史小説
実在した会津藩士で、新選組に派遣され戊辰戦争まで戦い抜いた山浦鉄四郎と、娘子隊として戦死した中野竹子、戦後は鉄四郎と結婚した竹子の妹の優子を軸に、幕末の激動を敗者、底辺からの視点で描き切った作品。
中盤までは鉄四郎と竹子の接近、新選組の面々との交流がほほえましいのだけど、中盤からどんどんつらく重くなっていく。
史実に沿って行く以上どうしようもないのだけど、つらい。
でもできるだけ多くの人に読んでもらいたい作品でした。

<人魚は空に還る 帝都探偵絵図> 三木 笙子著 明治の人情ミステリ
明治帝都の雰囲気がなかなかよろしくて。
シャーロック・ホームズをリアルタイムで読んでいる日本の青年読者の二人の
「おれがワトソン、おまえホームズな」と、日常に絡んでくるミステリが淡々と暖かく織られていく。
主人公の相棒が「超絶美形の天才」絵師である必要を感じないけど、私が言うと「おまいう」になってしまうので沈黙。
現在4巻まで出ているので、時代感あふれるまったりとしたミステリが好きな人向け。

<高丘親王航海記>
アマゾン引用>>貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。幼時から父平城帝の寵姫藤原薬子に天竺への夢を吹きこまれた親王は、エクゾティシズムの徒と化していたのだ。鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、旅に病んで考えたことは…。遺作となった読売文学賞受賞作。<<
乾いたエロスとユーモアに満ちた作品。著者が自身の死を前に書かれたとは思えない、静かな好奇心に満ちた世界でした。

<はじめてのイラン紀行 ラーハな時に身をゆだね> 秋野深著 紀行文
フォトグラファー秋野氏のイランの旅。
地元の人々に積極的にかかわっていって、かれらの政治観、宗教観、生活と価値観をまっすぐに見つめて考えた。
とても濃かった……これはエッセイのほうで紹介せねば。

<悪いものが来ませんように> 芦沢央 ミステリー
ミステリーなので、ネタバレなしに感想を語るのが難しい。
家族というものに深く考えさせられました。

<少年陰陽師(1)> 歴史ファンタジー 結城光流著

<司政官> 眉村卓 SF
植民星における、原住民と地球人移民との摩擦を最小化するために送り込まれた司政官たちの70年。
地味に切ないスペースオペラというか。ひとりくらい幸せになって欲しい……

<女子をこじらせて> 雨宮まみ著 エッセイ
自分も似たような悩みはありましたが、ここまで自意識をこじらせるものだろうかと。
著者のご冥福を祈ります。

<長屋の神様><女神の助太刀> 鈴木晴世著 時代伝奇
江戸は神田。長屋の奥の、おんぼろな祠に祀られた頼りない神様、京言葉ではんなりしゃべる祥太夫と獅子猫の寅、狛犬の黒、彼らをとりまく長屋の住民、江戸の人々との交流をコミカルに描く、長屋貧乏暮らし。
祠の再建はなるのか、続編希望。

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