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トムは真夜中の庭で
トムは真夜中の庭で「Tom's midnight garden」 フィリッパ・ピアス著

ええ、名作だと思いました。
面白かったです。
イギリスの児童文学賞である「カーネギー賞」を受賞した作品です。
(「ナルニア」や「黄金の羅針盤」も受賞している文学賞だそうです)

さくさく読めましたし。
子供に読んでほしいです。

物語自体は、地味でちんまりしていますので、刺激やゲーム性に慣れてしまった今どきの子供たちがどれだけ楽しめるかはちょっと疑問なのですが。

時代と、流れの速さの異なる時間を共有する二人の少年少女の交流。
周囲の反応。
『時を越えて』巡り合う、というのは私自身の創作の命題なんですが、こんなやわらかく美しい話もいいですねぇ。

「現在」といっても、テレビも電話もない時代に生きるトムの時代もなかなかレトロで。
それぞれの時代が細やかに描かれていて、過去に生きる少女、ハッティを未来から探し出そうとするトムの努力とか、地味なミステリですが飽きることなく読ませてもらいました。

なんとなくオチは読めてましたけど。
それはむしろ予定調和というやつなんでしょうね。

筒型の踵まで丈のあるズボンという服が、ヨーロッパではヴィクトリア朝まで着用されなかった、というのが、新発見でした。


では、次! 某様に先を越されてしまった『デルトーラクエスト』にまいります。
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ゲド戦記とは知らずに見ていたテレビドラマ「Eatrthsea」
昨日は一日外出。往復400kmでした。
氷点下のおうちに帰ってきたら、いつもはありえない数のコメが!
一眠りしてからお返事させていただきます~。

で、お勧めいただいた児童文学の中に「ゲド戦記」の作者、ル・グィン氏のお名前がありまして。
児童文学を語るなら「ゲド戦記」を読めというくらいの名作だそうですが、未読です。
しかも、ゲド戦記はジブリの映画にもなったのですが、まだ観てないです。
ですが、こちらでテレビシリーズとして放映され、観ていたアメリカのファンタジー番組「Earthsea」がゲド戦記の1話目と2話目だとウィキで知ってびっくり。
面白かったし。
なんで原題と邦題がこんなにかけはなれている???

あの映画の原作なら読みたいので、さっそく図書館で借りてこようと思いました。
ゲドの通り名のハイタカは英語で「スパロホーク(スペロホークかも)」
ちょっとかっこよかった。

ただ、原作ファンにはおそろしく評判が悪い。通り名と真名を取り違えたりして、脚本家は原作を読んだのかとか非難轟々(原作に対する冒涜とまで言われて、某実写デ◎ルマンを思い出したり
テレビドラマとしては充分楽しめました。

ジブリのゲド戦記はゲドが大人になってから、子供のアレンを導くお話だそうで。
粗筋だけ読むとどこが「戦記」なんだと首を傾げてしまうのですが。
一巻目のタイトルは「地海の魔法使い」だし。
思うんだけど、邦題が原題と違う時は、ちゃんと原題も添えて欲しいですね。

で「Earthsea」のトレーラーを貼っておきますね。


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もうだめだ……
トビー・マクガイア(スパイダーマン)とイライジャ・ウッド(フロド・バギンズ・指輪物語)の見分けがつかない。

……ずっとトビーだと思ってほくほくしながら深夜映画を見ていたら、クレジットのキャスティングにイライジャの名前が……。

Everything is illuminated(日本語公式サイト)

すごくいいお話でした。
どこか突き放した哀しさと、愛しさ。追憶。そんな物語です。

「置き去りにされた『思い出の品』に巡り逢うために、あなたとわたしが存在するのです」


役者の見分けといえば、ダンブルドアの俳優さんと、ガンダルフの俳優さんの区別もついてないけど。

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Amazing Grace 奴隷解放に捧げたウィルバーフォースの半生
ウィキによると日本では公開されなかった映画だそうですが。

wilberforce.jpg


Amazing Grace (2007)

以下、Wikiより引用
ウィリアム・ウィルバーフォース(William Wilberforce、1759年8月24日 - 1833年7月29日)は、イギリスの政治家、博愛主義者、奴隷廃止主義者。奴隷貿易に反対する議会の運動のリーダーを務めた。

の半生を映画化。
ヨアン・グリフィス主演というだけでも、観る価値充分です。
大物俳優目白押し。
ダンブルドアもいたし。
アメージング・グレース」というのは賛美歌の題名で、ウィルバーフォースを啓発したジョン・ニュートンの作詞ということで、映画の題名に。
ジョン・ニュートンは奴隷貿易船の船長を何十年もやって、その後自責の念に苦しんでウィルバーフォースを助けたとかなんとか。

この映画は奴隷貿易廃止200周年を記念して製作された映画。

つまり、

奴隷売買が人道に反すると、公に宣言されたのは、
たったの200年前。


奴隷貿易と、奴隷を労働力とする植民地農場や鉱山の運営が大英帝国の経済を支えていた当時、ウィルバーフォースが議会において奴隷解放活動を始めるのは、世界をひっくり返すのと同じことでした。
そして彼が富裕階級の圧力に負けず活動を続け、奴隷貿易の廃止法案が可決されるまで、20年の歳月を必要としたのですね。
間でナポレオン戦争があり、奴隷解放反対派は世論を操作して奴隷廃止派を押さえ込んだり、奴隷廃止派は逆にこの戦争を逆手にとって、奴隷貿易の一部廃止までこぎつけたり。
なかなか丁々発止で、緊張感のある仕上がり。

議会の場面の議員たちの服装やカツラといった風俗の推移が、20年の流れを表現していて、興味深いです。
奴隷解放派の署名が議会を動かすときの、頑固な反対派に対するウィルバーフォースの一声が爽快でした。

「人民の声を聴け」
惚れたよ、ヨアン。

この「People」の一言が、相手を黙らせてしまうんですねぇ。

夢を諦めないヒーローの業績は、このように地道で、苛酷で、時間がかかり、少数派ながらも人々の支えの中、決して投げ出さないものなのだということを教えてくれます。

こういう己の人生をよりよい社会の実現に捧げることのできる政治家が、次はいつ、どこに出現して苦しむ人々を救ってくれるんだろうか。

ただ、彼がこのあとにやってくる産業革命のヴィクトリア朝時代に、奴隷並みの扱いを受けるイギリス国民の貧民層を見たらどのような活動をしてくれただろうかと、想像します。
奴隷はいなくなりましたが、代わりに労働者たちが支配階級の帝国主義を支えるために、5歳の子供から苛酷な労働と不衛生な環境に長時間さらされる時代がまだ半世紀以上続いたのです。

当ブログの創作小説「監獄船」はヴィクトリア朝時代の貧困層、闇の部分が舞台となっています。

21世紀の現代、まだまだ国連の網をすり抜けて、人身売買や奴隷階級は存在しています。
某国のバナナ農園、カカオ農園では、子供たちが教育を受けることもなく働かされています。
「基本的人権」を享受しているのは、世界のほんの一握り。
先進国の私たちが自分の貧しさを嘆いている今この瞬間にも、五歳やそこらで親の手で娼館に売られていく子供たちがいるんですよね。

そんなことを考えさせられた一作でした。

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