スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
読書感想 月桃夜 他
日本に帰ったら日本の本をたくさん読むんだ~と意気込んでの帰省だったのですが……。

豪雪で外出ができずにいるうちに、図書館は年末年始休暇に。
歩いていける距離にあったブックオフは、現金オンリーで、大量に買い込むことは難しく。

それでも、年始に図書館が開いてから、10冊借りてきて、五日のうちにどうにか六冊ほど一気読みしました。
その中でも必須の日ファン受賞作。
『月桃夜』『天使の歩廊』『僕僕先生』

以下、ネタバレあり





続きを表示する
スポンサーサイト
DVD「Mongol」観ました
モンゴル
ロシア人セルゲイ・ボドロフ氏 監督
主役が日本人、浅野忠信氏が若きテムジン(後のチンギス・ハーン)ということで。

テムジンの義兄弟で宿敵というおいしい役・ジャムカは中国人のホン・スンレイ

全編モンゴル語で話が進み、どっから見てもモンゴル人だと思ってました。
むしろテムジンが幽閉・抑留されるタングート(架空の国で脚色部分)の俳優たちは中国人っぽくて、異国情緒を出していました。

テムジンの妻、後の第一后妃ボルテに、主役級の中で唯一のホンモノ・モンゴル人のクーラン・チューラン。
これがモンゴル美人ってことでしょうか、な。気迫美人。私的には好きです。
新人さんだそうですが、迫力の演技です。
才能のある方は初めてでも実力を遺憾なく発揮されるものなんだと、感動。
チンギス汗は帝国創立に従ってたっくさんの后妾をかかえていくわけですが、この映画ではテムジンの子供時代から、父親を亡くしたための一族の瓦解、放浪・抑留・逃走などの雌伏期を経て、モンゴルの一大勢力へとのし上がっていく過程に焦点が当てられており、同時に九歳から婚約したのち、繰り返されるテムジンの抑留や、敵対部族に略奪されたボルテの奪還など、固い夫婦愛が基軸でもあります。

日本人が主役ですが、製作はドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴルの4カ国合作

最大の見所はやはりユーラシア大陸をまたがる大自然の景観。
モンゴル高原、荒地のゴビ沙漠、砂丘の続くタクラマカン(たぶん)砂漠。
雪の山嶺や平原。
ロケ地はカザフスタンやウイグル新疆自治区だそうですが。

それからモンゴルの風俗も、物書きにはこれをベースにファンタジーを書きたい意欲を与えてくれます。

物語の展開は地味で、観客の知りたい「どうやってテムジンは度重なる絶体絶命の場を切り抜けたのか」とか「どうやって身一つから戦士を集め、自分の軍を編成していったのか」ということはするっとすっとばしてくれているので、ちょっと不満が残ってしまいました。

娯楽面における圧巻シーンはモンゴルにおけるテムジン台頭の要となる決戦ですが、さすが中国じゃないだけあって、無駄なワイヤーアクションもなく(あれはあれで好きですけど、この映画の雰囲気には地道な肉弾戦のほうが真実味がでます)見慣れたハリウッド的なCGも(まったくないわけではないにしても)感じられず。
モンゴルの大地の素朴さと歴史の重厚さ、自然の悠久さがまるまる楽しめました。

公式サイトはこちら

チンギス・カーンの概略(ウィキへ)

ちょうど「遊牧民から見た世界史」という本を読んでいて、青銅器時代の黒海からユーラシアにかけて壮大なスキタイ文化圏を築いたスキタイ遊牧帝国、漢帝国を臣従させた匈奴帝国、西ローマ帝国を滅亡に導いたアッティラ王を輩出したフン族から、世界最大の帝国となった元にいたるまでの遊牧民の歴史について再認識中です。
歴史を文書にして残さなかったために、中華諸国やキリスト教ヨーロッパ諸国から、略奪と殺戮の民族という不当な扱いを受けているユーラシア遊牧民族ですが、実は農耕都市国家よりもはるかに古い歴史と確固とした社会制度を持っていました。

それぞれの時代の帝国の栄枯盛衰にともなっては衆参離合しながら、周辺の商業都市国家や農耕国家をピラミッド下層に従えた強力な連合遊牧国家を経営したことが、最近の研究で明らかになっているそうです。
特に草原における厳しい身分社会、部族ごとの厳格な牧地の割り当てと放牧回遊の規律、周辺定住国家の所有・支配は何千年も続いており、大陸東西の流通や経済に重要な役割を果たしていました。
そしてフン族や匈奴など、その民族・人種が明らかでない遊牧国家は、実は複数の民族・宗教を寛大に包含したインターナショナルかつ流動的な多民族国家でもありました。

テムジンがチンギス・ハーンとして台頭してきた当時は、そうした遊牧国家としての求心力が衰え、各部族が群雄割拠してモンゴルの盟主「ハーン」の地位を争っていた時代でした。

チンギス・ハーンより千年以上も昔の漢帝国は、高祖の劉邦が匈奴に敗北して以来、武帝が匈奴を駆逐するまでの七世代ものあいだ、匈奴帝国に朝貢し、公主(皇帝の娘)を差し出して、匈奴からは属国扱い、臣従していたわけですから、最後の遊牧帝国、ジュンガルが清に滅ぼされるまで(清王朝の女真族も中華化する前は半遊牧民族だったわけですし)大陸を支配していたのは、遊牧の民だった、というのがツボですね。
中原はたびたび北の異民族に征服されてますし。
もちろん、中国の歴史ではそれを必死で否定していますけど。
Copyright © 星宿海. all rights reserved.
Design by Pixel映画山脈

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。