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9月前半の読書
・行人/夏目漱石(純文学)
「親しむ:和しておさまるべき特性をどこか相互に分担して前へ進める関係」

・送り人の娘/廣嶋玲子(和風ファンタジー:児童書)
 黄泉とのかかわりということで、空色勾玉を連想させるけど、世界観や死生観は独特
 主人公少女が妖狼に守られて、というので「!異種恋愛譚!」と期待したら狼さん女性で違った(汗;
 神聖だった存在や風習が、時代が下るにつれて忌まれる、ってのはなんとも悲しい。

・鬼龍/今野敏(現代伝奇)
 野性時代に連載していた「狐憑」(てタイトルだったかな. (。´・ω・)? が面白かったので、シリーズの最初らしい作品を見つけて読んでみた。主人公の名前が少し違っていたけど、同一人物と思われ。期待していたのとちょっと違う方向性だったけど、面白かった。次作品から富野刑事が出てくるのかな___φ( ̄^ ̄ )メモメモ.
鬼龍衆の必殺技はカメハメ波、という視覚イメージが定着してしまった(汗;

・藤原定家の熊野御幸/神坂次郎(日本史)
  熊野をまた歩きたくなりました。
 アマゾンの内容紹介
「中世の人々の信仰を集めた熊野詣は、苦しい道を辿れば辿るほど来世の利益が約束されるという困難な旅であった。建仁元年、後鳥羽院に同行を命じられた藤原定家は、先駆けとしてゆく先先の儀式や食事、宿舎の世話をする役目だった。のんびり歌を作る暇もない中で、時には寝過ごして慌てることもあったが任務をまっとうした。不平不満を漏らす同行記録からは定家の人間的側面がよく見える。熊野を熟知した著者ならではの定家考」

・馬妖記 岡本綺堂(伝奇)
 よくわからない怪異がよくわからないまま終わったが、その騒ぎの中で起きた愛憎の一件をさらっと。

・A thousand years of good prayers/Yiyun Li(純文学?)邦題:千年の祈り・李翊雲
 文化革命から今日までを見つめてきた著者による、現代中国の一般人の人生の短編集。
 「Persimmons」(柿家、柿一族、柿村の人々?)が、読後いつまでも尾を引いた。
 極悪な大量殺人者として処刑されたラオ・ダーが、村の人々にとっては英雄だった、その隠された理由。
 「A thousand years of good prayers」の根本テーマになっている「修百世可同舟」という諺。
 誰かと誰かがめぐり合って、一時でも運命をともにするまでに、長い長い時間がかかっている。
 深く考えさせられる。
 最後に、シー父さんが心置きなく家族の悩みや過去の秘密を母国語で吐き出せた相手が、互いの言葉をまったく理解しないイラン人移民のおばあさんだった、というのがそこはかなとない政治的配慮を感じる。
 同じ言葉で話せる相手とはわかりあえないのに、見知らぬ異国人だと、通じ合うものがある。シー父さんとイラン人のおばあさんは、歴史を振り返れば、互いに似たような人生を歩んできたのだろうなぁ、と読者には推察できる。
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