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「ビブリア古書堂の事件手帖」1~3巻まで読了
面白かったです~。一気に三巻まで読んでしまいました。

メディアワークス文庫から出ている作品で、累計で300万部とか。

話自体は地味な感じで一冊、一冊の古書にかかわる人の想いとか人間関係を浮き彫りにしていくミステリ仕立てなのですが、静かな緊張感が漂っていて。

それに、古書にかかわる意外な歴史とか、古書店のシステムとか、そういうのが自然にストーリーに盛り込まれいて、かなりマニアックな知識なのに、ちっとも説明臭さや薀蓄臭がしないという。

夏目漱石とか、太宰治とか、宮沢賢治とか出てくると嬉しかったり。

著者の三上延氏は、電撃文庫出身の作家さんですが、男性向けのラノベ大御所、電撃文庫のイメージとはかなり路線が違う模様です。

この「ビブリア古書堂~」は日本から便があったら頼もうと思っていた作品なので、中身も期待通りで大満足でした。
なんといっても、電撃文庫の小説大賞の一部門、メディアワークス文庫賞の傾向を知りたかったのですが、あまりのレベルの高さに呆然。
もちろん「ビブリア~」はすでに第一線で活躍しているプロの方が書かれているので、創りこみの丁寧さも、内容の面白さも、文庫賞対策には意味がないんですが。

ただ、テンションの高いキャラや、激しいアクションや、偏った性格のキャラはなくても物語は売れるってことなんですね。

とはいっても、古書堂の美人店長さんはかなりあくの強い性格ですが。

メディアワークス文庫賞は「大人のためのエンターテインメントレーベル」だそうで、ネットで公開されている別作品も読みましたが、文芸寄りのノンジャンルといった感じで。
来年は挑戦してみたいと思ってしまいました。

先月、応募した富士見ファンタジアも、ラノベ文芸賞というラノベと一般文芸の間を目指して新設されたから送ってみる気になったわけですが。

ラノベも、もっと女性や一般の社会人でも楽しく読めるようなエンタメに乗り出してきたということです。

しかし「ビブリア」を読んでみると、「ラノベ文芸」枠は生半可な気持ちで挑戦しても無駄弾を打つだけの気がします。
ビブリアの著者は、古書店に勤務していたことがあるから、この「古書の世界観」を創り上げることのできる、ものすごい知識があったんですね。

しかも、この作品に手法――主人公がふたりいて、語り手ての視点から謎に包まれた相方の秘密を学んでいく、という展開は、私の得意(?)な書き方なので、そのことでよく「どっちが主役?」って感想もらってしまう自分としては、こういう手法もありだよねーと安心するのでした。

自分のよく知っている分野で、なにかとても面白い物語が書けないものかと、ネタの引き出しをかき回したり、ねたを求めてネットやご近所をさ迷っています。

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| | 2012/09/19/Wed 16:31 [EDIT]
Re: タイトルなし
Lさま

私たちが若かったころは、ラノベというジャンルはありませんでしたが、ラノベという分野のさきがけになったのが田中芳樹、菊池秀行、夢枕獏、高千穂遥といった「大人も読めるジュブナイル」または「あまり読まない人も楽しめる軽めのエンタメ」みたいな小説だったんですよね。
おもに若めの男性層を狙った冒険ものが多かったような。

それがいつしかオタク系に流れたのが、昨今のラノベであり、また変わって、一般エンタメへ遡行しているのかもしれません。
もっとも、川筋は同じではないのでしょうけど。

夏目漱石も、あの時代の他の作家群の作品と比べると非常に斬新ですし。
読みやすい。
当時の文壇からは「口語平文体なんぞ小説じゃない」といか、現代のラノベなみの反発があったのじゃないかと想像します。

なんにしても、読みやすく、かつ読み応えのある「ラノベ文芸」の流れにうまく飛び込みたいものです。

コメありがとうございます。
HN:米華悠希 | URL | 2012/09/21/Fri 11:29 [EDIT]

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