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フロンティア文学賞受賞作「ワナビー」読んだ
第二回 野性時代フロンティア文学賞 受賞作品

ワナビー 日野草著

アマゾンの紹介文より
ネットの動画配信サービス「イリンクス」で人気を博した「枯神」。容姿も性格も平凡な28歳の男が、ひょんなことから一躍アイドルに。そこから姿を消した枯神が、自身のブログで今までの出来事を暴露し始めた!


感想

とても読みやすかったし、面白かった。
オチもどんでん返しが効いていて、さくさく読んでいたのに、ラストでざっくりやられましたという読後感。
けっこう痛かった。

ネット社会やマスメディアが嘘の塊だというのは、なんとなくわかっているけど。
それを軽くサクサク描いていくのは、筆力あるからできるんだろうなぁ。

主人公がとことん平凡な青年で、いじめられ体質で、それがネット動画のスターに押し上げられていく過程やその心理は、わくわくどきどき読めた。

受賞者はすでに他社でプロデビューしているとかで、読ませる力量に納得。
こっちのジャンルデビューが本命らしく、PNも変えてある。

テーマとか人間関係とか人物描写とかぎりぎり軽くしてあって、それが小説の味になっているわけだけど。
弟とその婚約者の存在感がイマイチ薄かった。
個人的な好みとしては、もう少し重めだと良かったかなー。
でもそれじゃ時代に受けないのだろうし、あまり詰め込みすぎたりゲームに複雑性を持たせたり、人間を掘り下げても、逃げる読者もいるかもしれない。

ここにもラノベ的な文芸の波が押し寄せているのだな。

なろうでは「掲示板小説」がなかなか人気だし。
「ブログ暴露小説」とか、いろいろジャンルが増えそうな。

ただなぁ。

タイトルが……。
内容と合ってないし。

応募時のオリジナルタイトル「枯神のイリンクス」がどうしていけなかったのかわからない。
こちらのほうがいかにも謎めいていて、面白そう。
一次通過者の乗っている雑誌でこのタイトルを見たとき、どんな話だろう、と思った130を超える作品の中のひとつだった。



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