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弥生時代の創作と史実 その3 弥生時代のシャーマン女王とか
感想をもらうと嬉しいですね。しかもそのご感想がスポッとツボにはまるとしばらく楽しめます。

とても楽しくなる質問をいただいたので、お返事いたします。

ネタバレかもしれないので、たたんでおきます。











以下、お返事と考古学的トリビア
東京のYさんから
「もしかして、このあと津櫛の比女が卑弥呼で、鷹士が弟王になったりするんですか?」

こうして読者様が天涯ワールドとご自分の世界をリンクして楽しんでくださるのを聞くと、モチベ上がります。

ちなみに津櫛の比女は卑弥呼にはなりません。

卑弥呼は紀元三世紀、弥生時代後期、古墳時代前期の人物で、天涯は紀元前一世紀の弥生時代中期後半、という設定なので、300年近い開きがあるのです~。
夢を壊してごめんなさい。

ですが、祭政一致のこの時代、女性が祭祀権の首長であり、その兄弟が女王に従って行政軍事を助けるという社会形態は、弥生時代の中期に形作られてきた形跡があります。
だから、『津櫛の比女―鷹士』がその走りになる(と面白いな)という展開を想定して、天涯舞台は構成されてはいます。

だから、あながち見当はずれの読みでもない、ということで。

この時代の西日本は、一夫多妻でありながらも、同時に母系社会であり、女性の権威はときに男性の上をいっていたようですね。
とくに巫女の地位は高かったようです。

卑弥呼は宮殿にこもりっきりで、占いばっかりしていたみたいですが、そうでない巫女女王もいたようで。
先陣に立って兵を鼓舞したのか、頭部に戦傷を受けて、祭具とともに埋葬された女性、また南九州の墳墓の特徴として、副葬品が装身具よりも武器メインという女性も少なくないようです。
戦傷を負った女性の人骨、それも地位の高そうな副葬品とともに埋葬された女性酋長は九州だけでなく、四国でも発見されています。もしかしたら本州にもいたかもしれませんね。

津櫛の比女に比べて、日向の高照は庶民的で活動的なイメージで描かれているわけですが、それはそうした背景をもとにしています。

宮崎県を訪れたときに、タクシーの運転手さんに『日向の隼人と薩摩の隼人ってやっぱり気質的に違うんですか』と訊ねたところ
『宮崎はねー、農耕民族だからねー。ことなかれ主義っていうのかなー。薩摩みたいなことはないねー』
日向は天孫族の天降り神話以降はちょこっと隼人が反乱を起こしたくらいで、古代の終盤からは目立つ活躍とか、有名な人物を出しておらず、戦国時代も江戸時代も、明治維新もおいしいところをみんな薩摩に持っていかれてるんですね。

飛鳥奈良時代で、風土上の問題でなかなか稲作が進まず、貧困化していった薩摩大隅を経済的に絶えず援助していたのは、ヤマトに服従して農耕民族化した日向だったりしたわけですが。

ヤマト王朝に対抗した南九州の土蜘蛛族も、女性が首長でした。
そのうち、ローマのカエサルにも対抗した、ケルトのイセニ族の戦女王、ボウディカに匹敵するシャーマン女王を倭国大乱の時代や、古墳時代などを背景に書いてみたいなーと情熱を燃やしています。


注:ボウディカは巫女じゃないですけど。

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| | 2013/11/14/Thu 17:39 [EDIT]
Re: 感想
Kさま

出産おめでとうございます!
母子とも健康そうで、安心しました。
育児は大変ですが、限られた時間内のことですから、ここが人生の踏ん張りどころとがんばってください~。

丁寧な感想をありがとうございました。

なんでこうなんだろう、と思わせぶりな部分は、読者様の想像と解釈にお任せしています。
文字数ページ数の制限もありますが、あまり細かく設定を説明するのも興ざめかなーと。
想像の余地があるほうが面白いですし。

書かれていることで納得される読者さまもおられれば、突っ込んで説明を求められる読者様もおられて、それはそれで面白いですね。

あと、作者の思惑と関係なくキャラがつぶやくこともあって、意外と伏線になっていたりすることもあります。

続きの構想はありますが、思春期から青年期へと成長してゆくかれらを描くのは、古代の世界観や社会観を描き出すよりも難しそうですね。

ご訪問ありがとうございました。
育児、大変ですが、適当に怠けたり、自分にご褒美あげるのも大事ですよ(体験者)
篠原悠希(旧姓米華) | URL | 2013/11/15/Fri 09:06 [EDIT]

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